子どもの睡眠不足はなぜ怖いか

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お子さんが癇癪(かんしゃく)を起こしやすいということはありませんか。グズることが多かったり、暴力的な傾向はありませんか。日中は眠そうにしたりダルそうにしていませんか。

それはもしかしたら、睡眠不足のせいかもしれません。
子どもの睡眠不足が深刻な問題になる事例を紹介します。

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子どもの成長と睡眠の関係

体の成長と睡眠は密接に結びついています。
眠っているときには、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは体の疲れやストレスをケアしてから、成長を促します。

ただし、このホルモンは22時~深夜2時の間に一番多く分泌されると言われており、この時間帯に一番深い眠りをもってくる必要があります。

眠ることは脳の成長にも大きく関わります。
つまり、眠りとは単に身体的な疲れを取るだけでなく、精神的な成長にも関わることなのです。具体的には、例えば、性の目覚めとの関係があります。質のよい眠りを繰り返していると、ゆっくりと思春期が訪れます。逆に、睡眠障害により思春期が早く来すぎることがあります。

子どもの睡眠不足が引き起こすこと

睡眠不足の子どもは、学力が低下する傾向があります。
21時を過ぎても眠らない子どもの成績は伸びにくいといわれます。また、睡眠時間が8時間よりも短いと、同様に成績に悪い傾向があることが分かっています。

理由ははっきりしています。睡眠と脳に関係があると述べましたが、記憶の整理という役割を担っています。つまり、眠るべき時間帯に質の高い睡眠をとることで、学習した記憶を定着させています。
さらには、睡眠をしっかりとっていると、集中力が上がることが実験で明らかにされています。

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キレやすい子どもになる

睡眠不足が続くと、疲れやすく集中できませんので、大人でもイライラすることがありますよね。
子どもの場合は大人のように感情をうまくコントロールできませんので、暴力的な行為にいたることがあります。
赤ちゃんだと、やたらグズグズ言う時間が多かったり、癇癪を頻繁に起こすようになります。

一番怖いのは、自分でコントロールできていないということです。
俗にいうキレるという状態です。キレなくても、幼稚園や学校などの集団の場で、攻撃したり反抗するなどといった行動もみられます。

肥満や生活習慣病にもなる

子どもの睡眠不足や睡眠障害が続くと、深刻な病気になってしまうこともあります。

睡眠不足がすべての原因とは言えませんが、高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まったり、うつ病などの発症率が高まります。これらは大人がなる病気というイメージがありますが、現在は子どもにおいても多く見られます
さらに、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり、肥満の原因にもなります。

健全で質の良い眠りがあってこそ、活発な日常生活をおくることができます。
子どもの睡眠習慣は大人の生活スタイルを映す鏡とも言えます。
家族全員で生活習慣を見直し、パパとママが率先して子どもの安眠を支えてあげてください。