育児をする父親が心得ておくべきこと

Father and daughter laughing and bonding

近年、「イクメン」という言葉を良く見聞きしますが、本格的に育児をしているパパはあまり見かけません。

パパに、お願いして手伝ってもらう労力を考えると、ママがやってしまった方が楽という声も聞きます。

日本人の男性はなぜ育児が苦手な傾向にあるのでしょうか。

今回はパパが育児をする上での役割や注意点、パパの寝かしつけ方法、その際ママが心掛けることなどをわかりやすくご紹介します。

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日本はなぜ積極的に育児をしない父親が多いのか

男性は外で仕事、女性は家の内で家事や育児をするという考えは古い価値観に基づくものです。

ですが、現実は今でも、育児は女性の仕事と考えてしまう人が多くいます。

社会において、上司や年配者にそのような考えを強制されてしまうケースもあります。

育児をするパパといっても、その実態は外で遊ぶだけだったり、休日にお風呂に入れるだけだったりという場合があります。

また、オムツをかえるなど積極的に参加していても、ウンチだけはNGというケースも。

これではとても育児をしているパパとは言えません。

まずは、育児は女性が主にやるものであるという根深い価値観から脱却する必要があります。

ママに任せておけば良いと思うのではなく、自らも育児に関して主体的に取り組む姿勢が大切です。

パパの育児への関わり方一つで、ママの精神的負担も驚くほど軽減されるものです。

ママも、不満や協力してほしいことなどを我慢せずに、喧嘩する以外の方法でうまくパパに伝える必要があります。

父親の育児の役目

できれば自分も家事や育児に参加したいと思っているパパも、最近とても増えているのも事実でしょう。

ただし、パパが日中働きに出ている場合、どうしてもママに比べて子どもと過ごす時間が減ってしまいます。

休日だけでもママの負担を減らしてあげたいと思っていても、何をすれば良いのかが分からなかったり、肝心の子どもはママにベッタリという場合も多いかもしれません。

しかし、父親だからこそできる育児があります。

そもそも抱っこなどは、筋力のある男性の方が向いていますし、子どもは成長するにしたがって、跳んだり跳ねたり、パパとの体を使ったダイナミックな遊びが好きになるはずです。

歩くのも上手になれば、たとえパパと二人っきりでも、散歩や公園に出かけたくなることでしょう、

焦らず、その時を待ってください。

また、夜遅くに仕事から帰ってからは子どもを起こさないように心掛け、関わりを持つ場合には朝をおすすめします。

いつもより早起きをして少しでも子どもと遊ぶ時間を持つ努力をするだけでも全然違います。

子どももそんなパパを好きになり、懐くものです。

また、父親であるからといって、厳しいしつけをしたり、男らしい何かを教えようとする必要はありません。

父親だからこうやるべきという価値観を排除して、親であるから育児をするというニュートラルな立場で考えるべきでしょう。

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父親にもできる寝かしつけ

実はママの希望でとても多いのが、「たまには夜ゆっくりしたいから、寝かしつけを代わってほしい」というものです。

けれども実際パパに寝かしつけを頼むと、さんざん子どもに泣かれた挙句、結局はママにバトンタッチなんていうケースが多かったりします。

パパに寝かしつけを代わってもらうには、いくつかのポイントがあります。

赤ちゃんは安心できる環境でないとなかなか寝てくれません。

まずは、安心だとわかってもらうために、なるべく小さいうちから、週に2~3回はパパが寝かしつけることを習慣にしていきましょう。

パパの寝かしつけの方法はママと同じやり方でなくても大丈夫です。

ママの場合はおっぱいがないと寝ないのに、パパだとお腹に手を置くだけで寝るといったふうに、子ども自身で臨機応変に対処できるようになります。

もちろん、いつもママと寝ていた赤ちゃんにとっては、パパの寝かしつけは普段と違う環境です。

すぐに安心して寝てくれないかもしれませんが、何度も泣きながら寝るのを繰り返して、ようやくパパと一緒に寝ても安心なんだとわかってくれるようになります。

初めの頃は、泣き声にめげずに、何度もパパの寝かしつけを経験させてあげることが大切です。

ここでママが気をつけたいことは、「赤ちゃんが泣き続けても、ヘルプに行かない」ことです。

泣き続けた結果ママがヘルプに入ってしまうと、子どもは「泣き続ければママが来てくれる」と思い、次回のパパの寝かしつけのときも泣き続けてママを呼ぶという悪循環になる可能性があります。

なかには、子どもが毎回あまりにも泣いて親が根負けしてしまう場合もあるでしょう。

ママが寝かしつけをパパに代わってもらいたい理由が「一人の時間がほしい」「お風呂にゆっくり入りたい」といったことであれば、寝かしつけでなくても、休みの日に数時間子どもを見ていてもらうといった工夫で何とかなるかもしれません。

パパの少ない時間で、どう子どもと関わっていくか、夫婦で話し合うと良いでしょう。

父親が育児参画することでの、母親の精神的・身体的負担の違い

パパが育児に積極的に参加することは、子どもとの関係だけでなくママにも良い影響があります。

現在の核家族の子や孫世代では孤立しやすい環境にあるので、夫婦でお互いをしっかりと支え合う必要があります。

実際、育児において男性にできないことは子どもを産むことだけです。

もし完全母乳にこだわらないなら、ミルクもあげることだってできます。

協力者がそばにちゃんといるよという姿勢をママに見せるだけでも、ママの心配や不安はかなり和らぐものです。

一方ママも、パパがやってくれたら助かると思う家事や育児をなるべくわかりやすくパパに伝える努力をします。

その際、決して自分と同じレベルを押し付けないことが大切です。

パパができそうで、ママにとってもこだわりの少ない部分を頼むと良いでしょう。

頼むときは「いつ」「何を」「どうやって」「どこまで」やってほしいのかを意識して伝えます。

そして、やってくれたら感謝の気持ちを伝えましょう。

パパに上手に頼むことで、伝わらないストレスをため込まないことが大事です。

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