ぐっすり眠っている赤ちゃんをふと触ってみると、寝汗でビッショリ!なんてことがありますよね。
そんな時、部屋やパジャマが暑すぎる?起こして着替えさせたほうがよい?などと、ついあれこれと考えてしまいます。
しかし、せっかく寝かしつけたのだから、起こさずになんとか対処したいというのがママたちの本音。
今回は、赤ちゃんの寝汗についての正しい知識や、赤ちゃんが快適な睡眠を得るための寝汗対策を紹介します!
赤ちゃんはなぜ寝汗をかくの?
寝汗は赤ちゃんだけではありません。大人も毎晩かいています。
そもそも汗をかくのは、体温を下げるためです。人が深い眠りにつくためには体温を下げる必要があり、そのために寝汗をかいて体温を調節しています。
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新陳代謝が盛んな赤ちゃんの発汗量は大人の約2倍と言われています。だから、あんなにも汗ビッショリになってしまうのですね。
また、寝汗は深い眠りに入る直前に多く分泌され、起きているときの正常な体温から、睡眠に最適な体温になるように急激に下げているのです。
ですので、寝汗をかくことは決して悪いことではありません。赤ちゃんが良質な睡眠をとるには必要なことなのですね。
ただし、大量にかいた汗をそのまま放っておくと身体が冷えてしまい、風邪の原因になりかねません。
では、いったいどのような対策をすればよいのでしょう?
夏の寝汗対策
夏の睡眠時の室温
夏の睡眠時の室温は26~28度が最適とされています。
冷房だと冷えすぎてしまうこともあるので、設定温度を高めにしてうまく調節するようにしてください。
また、エアコンをしながら扇風機をまわして室内の空気を循環させると、涼しく快適に感じられます。
※関連記事:赤ちゃんが寝るときの室温の目安は?
夏の布団
汗をかくたびにシーツを取り換えるのも大変かと思います。
そんな時は敷布団の上に吸水性の良いバスタオルを1枚敷くと、取り換えが簡単で、洗濯も楽ですね。
夏のパジャマ
パジャマはノースリーブだとわきの汗を吸いにくいので、袖のあるものが好ましいです。
素材は吸水性の高い綿がおすすめです。
冬の寝汗対策
冬の睡眠時の室温
冬の睡眠時の室温は18~23度が最適とされています。
寝る前までに部屋を温めおいて、暖房を消してから就寝しましょう。
室温が高すぎると必要以上に寝汗をかいてしまうので、暖房をつけっぱなしで寝るのはおすすめできません。
また、エアコンを使うと空気が乾燥して風邪をひく原因にもなるので、加湿器を併用すると良いでしょう。
※関連記事:赤ちゃんが寝るときの室温の目安は?
冬の布団
布団は、吸湿発散性の高いものがおすすめです。合成繊維100%のものは汗の吸いが悪く、蒸れやすいので、なるべく避けましょう。
赤ちゃんが夜間に布団を蹴飛ばしてしまうようであれば、暑がっている証拠です。
おすすめは、ウールやキャメルなどの天然素材の比率が高いものや、羽毛布団です。
どちらも保温性・通気性が良く、軽い素材です。
冬のパジャマ
寝るときの服装は、汗をしっかり吸収する下着の上にパジャマを着させるだけで十分です。
寝てる間に布団がはだけてしまわないか心配であればスリーパーを着せても良いですが、寝汗をかくという場合にはスリーパーは不要です。
また、赤ちゃんは手のひらや足の裏でも体温調節をしているので、冬でも寝る時に靴下は履かせないようにしましょう。
おすすめの寝汗対策グッズ
汗取りパッド
服を着たまま背中から出し入れできるものもあり、とても便利です。
我が家では、夏の暑い時期は昼間も利用していました。
遊んでいる途中で汗ビッショリになっても着替えを嫌がる時があるので、そんな時はとりあえず汗パッドだけを取り替えます。特にイヤイヤ期には重宝しました。
可愛いらしいデザインのものもたくさん発売されていますので、選ぶのも楽しくなります。
我が家では、汗取りパッドのストックがなくなったときには、ガーゼを代用していました。2つ折りにしたガーゼを背中に入れておくだけでもかなりの吸水効果があります。
ガーゼの端を襟足からちょっと出しておくと、引き抜きやすくなりますよ。
ひんやり枕
こちらも特に夏におすすめです。
寝入りのときにひんやりした枕を頭の下に置いてあげると、赤ちゃんが眠りにつきやすくなり、寝汗の量を減らすことができます。
ただし、冷えすぎないよう、寝付いたら取ってあげると良いでしょう。
まとめ
寝汗と睡眠のメカニズムを知ると、「なるほど!」となりますよね。
寝汗をたくさんかくのは赤ちゃんの新陳代謝が盛んで健康な証拠です。
睡眠環境を整え、寝汗予防の工夫をしたり、寝汗をかいたときの適切な対処で、赤ちゃんが良質な睡眠をとれるようになりますよ。
汗取りパッドやひんやり枕などのグッズも、是非活用してみてくださいね。
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