「夜泣き」と呼ばれているものには、お腹がすいていたり、オムツが汚れていたり、体調が悪いといった何か不快な理由があって泣き出す夜泣きと、何で泣いているのかが分からない!という原因不明な夜泣きと、2種類あります。
後者の方が、一般的に「夜泣き」と定義されるようです。
前者の方の夜泣きは、まだ産まれて間もない新生児(生後1ヵ月まで)に多いです。
また、新生児期は「昼夜の区別がついていないから、夜に泣いても仕方がない」などともよく言われます。
しかし、産後のまだママの体調が本来の調子に戻っていない時期の夜泣きはとても辛いものですよね。
新生児の夜泣きの原因は、母乳が足りないから?
完全母乳のママがよく心配することは、「もしかしておっぱいが足りてなくて泣いてるの?」ということなのですが、赤ちゃんの体重が1日に20g程度増えていれば問題ありません。
確かにミルクの方が腹持ちが良いので飲ませるとぐっすり寝てくれるような感覚があります。
一方、母乳はミルクと違って消化が良いので、新生児の場合、2時間くらいで目を覚ます子がほとんどです。
授乳の回数は1日8~12回程度と言われているので、それぐらいの間隔で赤ちゃんが起きるなら、母乳は赤ちゃんに必要なぶんは出ていると考えられます。
もし授乳の後に足りなくて泣いて欲しがるようであれば、ミルクを20~30mlほど飲ませる程度で十分でしょう。
母乳の量が足りているかどうかどうしても心配なママは、お近くの母乳外来で相談されてみてください。
新生児の夜泣きの対処法
新生児が夜中に泣き出した場合、まずは、オムツの汚れとお腹がすいているのかどうかを確認してみましょう。
おむつかぶれや虫さされが原因で「痛い、痒い」ということもありえます。
それ以外で泣いている場合は、これが正解というものはないのですが、以下の対処法を試してみて下さい。
温度を調節する
赤ちゃんは大人より体温が高く、温度や湿度に敏感です。これが夜泣きの原因にもなります。
暑い時期の場合、部屋が暑すぎないか、服を着させすぎていないか等を確認してください。
赤ちゃんの首や背中に手をあて、汗をかいている場合は暑すぎる証拠です。
もしくは、部屋のクーラーが効きすぎて、逆に寒すぎるという可能性もあるので、要注意です。
寒い時期の場合も、寒いからといって服を着させてすぎていないか、掛け布団を掛け過ぎていないか、暖房が効きすぎていないか等を確認してください。
おくるみやバスタオルなどで包む
おくるみなどで包まれていると、ママのお腹の中にいるようで赤ちゃんは安心します。
バスタオルの場合、大判のものを2つ折りにして使いましょう。
赤ちゃんを包んだら、そのまま抱っこしてやさしく揺らしてあげます。
寝付いたらおくるみやバスタオルごとそーっとお布団の上に置きます。
添い寝
ママがそばにいると赤ちゃんは安心します。
ベビーベッドに一人で寝かせるより、ママのお布団やベッドの上で添い寝してあげると一番安眠しやすいようです。
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