あなたのお子さんは、夜熟睡していますか。 息苦しそうに眠っていたり、夜中何度も目を覚ますことはありませんか。なかには歯ぎしりをする赤ちゃんもいます。睡眠中、体に力が入ってしまうと睡眠の質が下がります。
こちらでは赤ちゃんが熟睡するために必要な、手軽にできる睡眠環境作りのポイントを紹介します。
睡眠環境を整える
大人が快適に寝ていても、子どもからすると不快であることがあります。子どもは大人に比べて体温が上がりやすい性質があるからです。しかも、体を冷やすための汗をかく機能もまだ十分に発達していません。
ですから、エアコンを適度に使う必要があります。冷房なら27度~29度、暖房なら、20度前後に設定します。また、寝具やパジャマは子どもの肌にとって快適なものを選びましょう。
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さらに、光や音、臭いなどの五感を刺激する要素を排除した、心地よい眠りに誘う環境作りが大切です。
寝具の工夫
快適な睡眠には、寝具とパジャマが重要です。 寝具のマットレスは、柔らかすぎると赤ちゃんが沈んでしまい、圧迫されたり窒息したりする原因になるので危険です。もちろん硬すぎても快適に眠れません。 パジャマは汗を吸い、乾きやすいものを選びます。麻や綿などが最適です。 また、しめつけが強すぎず、ある程度ゆったりとしたものを選びましょう。
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オムツをしている場合は、蒸れていないかどうか確認します。蒸れてしまうと、かぶれやすくなり、痛がって眠りにくいことがあります。寝るときは、朝まで蒸れずに使えるものを選択するのが最適です。
光環境の工夫
ヒトは視覚動物です。ですから、とくに照明には十分な配慮が必要です。 夕食後から段階的に部屋全体を暗くしていくのが理想的です。 睡眠前にテレビやスマートフォンなどのブルーライトを浴びることは厳禁です。 寝室では、豆電球の灯りも消し、真っ暗にするとよく眠れます。
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生活騒音に注意
赤ちゃんの寝室を選ぶなら、窓の少ない場所が適しています。 窓からは光だけでなく、外部の音が入ってくるからです。もちろん、室内の生活音にも気をつけて、眠る時間にはなるべく静かに過ごします。
大人には何気ない音でも、子どもからすれば興奮する音もあります。窓がある場合は、遮光、防音効果のある厚めの生地のカーテンにすると良いでしょう。 万が一、外の騒音がどうしても気になる場合などは、簡単な工事で二重窓にすることもできます。
安眠のために体を動かす
夜熟睡するためには、運動も大切です。なるべく午前中に外出して、太陽の下で体を動かしましょう。 朝の太陽を肌に感じさせることで、体のなかにある睡眠のタイマー(体内時計)をリセットさせる効果があります。まだ歩けない赤ちゃんの場合は、抱っこひもやベビーカーでお出かけし、太陽の光を浴びせてあげましょう。
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さらに、お風呂に入ると、体が温まり副交感神経が活性化します。つまり、リラックスできるわけです。お風呂から上がったときに、室内を薄暗くしておくと、眠気を誘い、リラックスしたまま睡眠モードに突入できます。