「ネントレ」と聞くと、どんな様子を思い浮かべますか?
言葉だけが独り歩きしている節もありますが、一般的に多いイメージは、赤ちゃんがギャンギャン泣いていても放置して一人で眠れるようにするためのトレーニングといったところでしょう。
欧米ではごく自然に行われていることのようですが、日本ではほとんど浸透していません(おそらく今後も浸透することはないでしょう)。
やはり、赤ちゃんを寝るまで泣かせっぱなしにするなんて可哀想!という日本のママが多いのです。
私だってそう思いますよ。親の精神力も試されますよね。
ただ、「ネントレ」にもいろいろな方法があることはご存知でしたか?
今回は、赤ちゃん放置タイプの欧米式ネントレではなく、愛情不足に敏感な日本の赤ちゃん向けのネントレ方法を中心に紹介していきます。
寝かしつけや夜泣きに悩まされているママ・パパ必見です!
(参考記事:赤ちゃんの夜泣きは放置しても大丈夫?海外ではどうしてる?)
ネントレは本当に必要?
そもそも、赤ちゃんにねんねトレーニング(通称ネントレ)は本当に必要なのでしょうか?
私の意見としては、ママが必要と思えば必要なのです。ママが決めれば良いことです。
毎日寝かしつけに苦労していたり、寝ぐずりがひどい、一度寝かせても頻繁に目を覚ます、夜泣きがひどいなどのお悩みがある場合には、試してみる価値はあるでしょう。
メリットは、上記の悩みが軽減されること、赤ちゃんもママも睡眠時間が増えることです。
デメリットは、特に思いつきません。
泣かせるネントレ(欧米式)をおすすめしない理由
初めはギャン泣きするけれども、「効果てきめん!試して3~4日後には一人で朝までぐっすり!」とも言われる欧米式ネントレですが(真偽の程はわかりません)、当サイトではあまりおすすめしていません。
「赤ちゃんの夜泣きは放置しても大丈夫?海外ではどうしてる?」の記事でも紹介している通り、日本人をはじめアジア系の赤ちゃんは白人の子どもに比べて不安の強い遺伝子タイプを持っている子が多く、母親の関わりの影響を受けやすいことがわかっています。
このことから、あえて積極的に欧米で行われているネントレをすすめることはしません。
日本の多くのママが望んでいることは、「別室で一人で眠れる赤ちゃん」ではなく、手をかけずともママの隣でスヤスヤ眠ってくれる赤ちゃんだと思うのです。
心配だから手の届く範囲に赤ちゃんを置いておきたい、というのが本音なのです。
そばで寝かせたいけど、寝かしつけは楽に、夜泣きも極力少ない方が良い!そんなママたちには日本式のネントレをおすすめします。
失敗なし!赤ちゃんにもママにも優しいネントレ(日本式)
日本式のネントレは、赤ちゃんにもママにも優しい方法です。
内容は至ってシンプル。
ママ・パパにとっては抱っこしない・手間暇かけない寝かしつけ、赤ちゃんにとっては自分の力で眠れるようになるねんねトレーニングです。
はじめに赤ちゃんを布団やベッドの上に寝かせ、ママ・パパは隣で添い寝します。
あとは赤ちゃんが自力で眠るのを見守るだけです。
赤ちゃんによって好みがあると思いますが、背中やお腹をトントンしてあげても良いですし、そばにいて優しく子守唄を歌うのでも良いです。
もちろん何もせずにそばで見守るだけでもOK。
いずれにせよ、ママ・パパにとって負担が少なければ少ないほど良いのです。
寝かしつけは毎日続けることですよね。
それなのに抱っこでスクワットなんて、そんなしんどいこと毎日続けていられません!
一度その方法で寝るのが当たり前になった赤ちゃんは、夜中に目を覚ました時も同じようにスクワットの寝かしつけを求めます。
そうならないためにも、添い寝で見守る寝かしつけが一番!
自力で眠れるようになった赤ちゃんは、夜間に目を覚ましてもそばにママがいることさえ分かれば安心してまた一人で眠りにつくことができます。
抱っこで寝るのが当たり前になっている場合、ネントレを始めてしばらくは泣いてしまうのが当たり前です。
それでも赤ちゃんの力を信じてあげてください。いずれ必ず自力で眠れるようになります!
寝かしけが楽になるとママ・パパの負担はグッと減りますし、同時に赤ちゃんの睡眠の質も上がり、夜中に頻繁に覚醒することやひどかった夜泣きが軽減されることも多いです。
こちらの記事にはさらに詳しく書かれているので、是非参考にしてください。
参考記事
日本式ネントレを広めよう
「ネントレ」というと赤ちゃんにとってもママにとっても大変なものと思われがちですが、日本式ネントレであればとても簡単ですぐに実行できます。
初めはママ・パパの精神力が試されるという意味では欧米式と通ずる部分もありますが、赤ちゃんが眠るまでずっとそばについていてあげるので愛情がちゃんと伝わります。
ママもその点は安心ですね。
是非、日本式ネントレを試して親子でスヤスヤ眠れる生活を手に入れてください!