夜中の赤ちゃんの授乳は本当に大変ですよね。
そんな授乳中のお母さんの負担を少し楽にしてくれると言われているのが、添い乳です。
聞いたことはあるけど、実際どうやってやればいいの分からない!という方もいるのでは?
そんな方のために、今回は添い乳のやり方を画像や動画を入れならがらわかりやすく紹介していきます。
添い乳のやり方とコツ
まず、お母さんと赤ちゃんが向かい合って横になります。
そして、下側になっているおっぱい(右を向いて横になっているなら、右側のおっぱい)をあげます。
片方が終わったら、今度は向きを変えて、もう一方のおっぱいをあげるという流れです。
添い乳のやり方 動画で見てみる
これでなんとなくイメージはできると思いますが、やってみると意外と難しいんですよね。
高さや位置が合わなくて、うまく乳首をくわえさせられないという方も多いと思います。
そんなときは、いろいろな方法で位置を調節してみましょう。
添い乳のやり方 画像で見てみる
たとえばこんな感じ…
お母さんが腕枕をして、赤ちゃんの頭の位置を高くしてあげる方法です。
これでうまく高さが合わなければ、赤ちゃんの下にタオルや布団を置いたりしてみましょう。
お母さんが大変なら、枕やクッションを使ってお母さんの頭も高くすると、負担も少なく、赤ちゃんの様子もよく見られます。
また、こんな感じでもできます。
お母さんが自分の腕で頭を支える方法ですね。
赤ちゃんは真横というよりは少し上向きになると思います。胸が大きかったりするとこの方法が合うと思いますが、お母さんの腕に負担がかかるので長時間は大変かもしれません。
他にも様々なやり方があると思います。
身の回りのものをうまく使ったりしながら、ご自分と赤ちゃんに一番合うやり方を探してみてくださいね。
添い乳をする際の注意点
さて、添い乳をする際に気を付けてほしいことがあります。
まずは、授乳中におっぱいで赤ちゃんの鼻を塞いでしまって窒息させてしまわないようにすることです。
横になった姿勢なので、注意しないとおっぱいが赤ちゃんの顔を押しつぶしているなんてこともあります。特に、夜間の授乳ですので、添い乳のままお母さんが寝てしまうことのないように十分気を付けましょう。
また、無理のある体制での添い乳はお母さんの負担になります。
先にご紹介したようなコツを参考にしながら、なるべくお母さんにも赤ちゃんにも負担の少ない姿勢を探しましょう。
楽に授乳できるのが添い乳の一番のメリットなのに、苦労して添い乳をしていたら元も子もありませんよね。
さらに、同じ姿勢や角度で授乳をすることが多くなるので、乳腺炎になる危険性もあります。
飲ませ方の向きや角度を調整しながらなるべくおっぱいの出ている乳腺に偏りが出ないようしたり、昼間の授乳で詰まりをなくせるように工夫したりして、乳腺炎を予防しましょう。
※関連記事:添い乳での寝かしつけはいつからできる?癖になるの?
添い乳後のゲップは必要?
添い乳のときでも、ゲップはなるべくさせてあげた方が良いと言えます。
特に、新生児のうちや、よく吐き戻す子は、その方が安心ですね。吐き戻したもので窒息してしまう危険性も減らせます。
ゲップをしないと、お腹に空気がたまって眠りが浅くなってしまう子もいます。せっかく夜間をラクに過ごすための添い乳なのに、ゲップをしないせいで何度も起きてしまっていてはもったいないですからね。
ただし、添い乳してそのまま寝てしまったら、無理に起こす必要はありません。
その場合は、吐き戻しても大丈夫なように、頭の方を少し高くしてあげたり、横向きで寝かせてあげたりと、ちょっとした工夫をしましょう。
添い乳でも寝ないことってあるの?
添い乳の良い点は、赤ちゃんがすぐに寝てくれるところというイメージだとは思いますが、なかには添い乳をしてもすぐに寝ない子もいます。
こればっかりは個人差としか言いようがありません。
添い寝だけで寝る赤ちゃんもいれば、抱っこやおんぶで揺らさないと寝ない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの性格や気質はお母さんが一番わかっていると思います。
添い乳が合わない場合は無理にしようとする必要はありません。余計なストレスになってしまいますからね。
添い乳でなくても、人によってはもっとラクな寝かしつけの方法があるかもしれません。
一つの形にこだわらず、それぞれの子にあった方法を探しましょう。
添い乳を嫌がることもあるの?原因は?
添い乳で寝ない子がいるのと同じように、当然添い乳を嫌がる子もいます。
原因は様々。
抱っこされておっぱいを飲むのが好きな子、横向きだとうまく乳首がくわえられない子など。
また、お母さんの体格などによっても、位置がうまく調節できずに嫌がることもあります。
ちなみに、私も添い乳は向いていなかったようで、数回試してやめました。
いろいろ試してみてもうまくいかなければ、無理に添い乳をせずに普通に授乳をした方が赤ちゃんにとってもお母さんにとっても負担が少ないかもしれません。
まとめ
夜間の授乳が続くと、睡眠不足になるだけでなく、エネルギーを消耗するので本当に大変です。
長い授乳生活を乗り切っていくために、お母さんは少しでも負担を減らしたいですよね。
添い乳は、そんなお母さんのために考えられたものとも言えます。
ただし、負担を減らすための添い乳が、逆に負担になってしまっては意味がありません。
自分自身と赤ちゃんと相談しながら、納得のいく形の授乳生活をおくりましょう。
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