一般的には、夜泣きは1歳半頃を目途に徐々に落ち着いてくると言われていますが、なかには幼児期(3歳以上)になっても夜泣きが改善されないお子さんもいます。
また、逆に、赤ちゃんの頃は夜泣きとは無縁だったのに、3歳を過ぎたあたりから突然夜泣きが始まったというケースもあります。
幼児期に入ったにも関わらず、毎晩泣かれてしまったりすると、パパもママも心配ですし睡眠不足で疲れきってしまいますよね。
幼児期に入っても終わらない夜泣きの場合、赤ちゃんの頃とは理由が変わってきている場合もあります。
ここでは、幼児や子どもの夜泣きの主な原因として考えられるものと、その対策を挙げます。
日中の出来事が原因
幼児や子どもの夜泣きは、日中に起こったことが影響することがよくあります。
保育園や幼稚園でお友達と喧嘩をしてしまった日や、何か怖い思いをした日、やりたいことができずに欲求不満を感じた日、大好きなパパやママに叱られた日、生活リズムが狂って睡眠不足が続いた日など、子どもなりの原因があって夜泣きをすることが多いです。
赤ちゃんでもお昼寝がうまくできなかったり、日中興奮しすぎたり、いつもと変わった出来事があると夜の睡眠に影響が出ますが、幼児や子どもはそれがさらに顕著に出ます。
夜泣きをした日、昼間にどんなことがあったかを思い返してみたり、本人に聞いてみると、何か思い当たる出来事が浮かぶかもしれません。
子どもにとって不快だった体験は、眠っている間に怖い夢を見たりすることに繋がっていきます。
また、幼児は夜尿(おねしょ)をして起きてしまい、夜泣きをするという場合もあります。
3歳児以上の夜泣き対策・予防策
まずは安心させてあげて
幼児や子どもが夜泣きをした場合、まずは安心させてあげることが何よりも大切です。
夜泣きをし始めたら、抱きしめてあげたり、添い寝をしてあげたりして対応しましょう。
「パパ・ママが近くにいるから安心」と、子どもに思わせてあげられようにします。
子どもがパパやママとは別の寝室で寝ている場合、夜泣きが続く日やひどい日などは一緒の布団やベッドで寝てあげるといいでしょう。
子どもが怖い夢を見たりして起きてパニックになって泣いている時などは、なおさらです。
3歳以上のお子さんの場合は、2歳以下のお子さんが夜泣きをした場合と少し対応が変わってきます。
3歳以上の子が夜泣きで完全に目を覚ましてしまった場合は、楽しい内容の絵本を読んであげたり、お話をしてあげたり、歌を歌ってあげたりして、子どもがまた眠りにつくまでとことん付き合ってあげましょう。ただし、部屋の明かりは完全にはつけずに薄暗いままにしておくと良いでしょう。
汗をかいているようなら着替えさせてあげ、温かい飲み物などを飲ませてあげると安心して気持ちが落ち着く効果があります。
親が慌てずに冷静に対応することが大事です。
予防のためには、原点に戻って生活リズムを整える
幼児や子どもの夜泣き対策と予防のためには、普段から生活リズムを整えることが大切です。
これは赤ちゃんの場合でも同じことが言えます。
朝はどんなに遅くとも7時までには子どもを起こし、カーテンを開けて、たっぷりと外の日差しを部屋の中に取り入れましょう。
食事は三食きっちり取り、なるべく時間も決めて、特に夕食はあまり遅い時間にならないようにします。
可能であれば、毎日、就寝までの流れをパターン化することをおすすめします。(入眠儀式とも言います)
夕食の後はお風呂という順番がおすすめです。
お風呂の後は就寝ですが、就寝前に30分ほどパパやママとゆっくり過ごす時間(リラックスタイム)を作り、絵本を読んだり、その日にあった出来事などを話し合ったりできるといいですね。
普段忙しいパパやママも、寝る前に濃密に子どもと触れ合う時間をつくることで、子どもが安心して心地良くぐっすりと眠りにつくことができます。もちろん、夜泣き予防にもなります。
もしお風呂の後、少し時間がたってしまった場合は、足を温めてあげると寝つきがよくなります。
朝、いつまでも寝ていたり、夜は遅くまで遊んだりテレビを観ていたりすると、寝つきが悪くなるだけでなく、睡眠のリズムも乱れて夜泣きの原因の1つになります。
幼児や子どもは、早寝早起き、三食のリズムを親がしっかりとつけてあげることで、夜の安眠に繋がり、夜泣きの予防や改善にも効果があると言えます。
次の記事では、幼児や子どもの夜泣きの原因と対策の続きをご紹介します。
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