なぜ日本は世界で一番夜泣きが多いのか

日本は世界で一番夜泣きが多い

日本で当たり前のように耳にする「夜泣き」という言葉。
実は、海外ではそんな言葉は存在しません。
そもそも「夜泣き」という概念がないとも言えます。

あなたは、「赤ちゃんは、夜中に何度も起きて泣くもの」と思っていませんか?
しかし、それが普通の感覚としてまかり通っているのはおそらく日本くらいでしょう。

日本は世界で一番夜泣きが多い国であり、「夜泣き大国」とも呼ばれています。

なぜ日本は夜泣きをする赤ちゃんがこんなにも多いのでしょうか?

ここではその理由を考えていきます。

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夜ふかし、遅寝の生活習慣が招く、赤ちゃんの「短眠」

まず、下の図をご覧ください。

3歳以下の子どもの1日の総睡眠時間の国際比較

3歳以下の子どもの1日の総睡眠時間の国際比較
出典:子どもの夜ふかし脳への脅威 [ 三池輝久 ]、集英社新書、2014年、19ページ

これは、2010年にイスラエルの著名な子どもの睡眠研究者、アビ・サデー氏らが調査した

3歳以下の乳幼児の1日の睡眠時間を国・地域別にあらわしたものです。

もうお気づきかと思いますが、日本は最下位です。

日本の乳幼児の1日の睡眠時間の合計は、11時間37分であり、17カ国の中でもっとも短いという調査結果です。

最長のニュージーランドと比べると、なんと約1時間40分も少ないです。

日本の赤ちゃんがこれほどまでにも「短眠」である原因は夜更かし、遅寝の生活習慣にあります。

下の図は、パンパーズ赤ちゃん研究所が発表した、0~4歳児の睡眠に関する実態調査です。

赤ちゃんが寝る時間の国際比較

赤ちゃんが寝る時間の国際比較
出典:三池輝久、「子どもの夜ふかし 脳への脅威」、集英社新書、2014年、20ページ

こちらの図を見ても分かるとおり、日本は22時以降に寝る子どもが約半数もいます。

ヨーロッパの他の国と比べても飛び抜けて割合が高くなっています。

しかし、他の人種に比べて日本の赤ちゃんだけが短眠に耐えられる脳や身体に進化したとは考えられません。

実はこの「短眠」こそが、夜泣きの大きな原因の一つになっています。

日本の赤ちゃんは睡眠不足

短眠とは、要するに「睡眠不足」ということです。

睡眠が、子どもの健康や脳と身体の発達に与える影響は測り知れません。

睡眠不足が続くと、夜泣きだけでなく、寝ぐずり、起きぐずりがひどくなったり、日中も不機嫌なことが多くなり、生活全般に悪影響を及ぼします。

さらに、赤ちゃんが睡眠不足のまま成長すると、例えば、以下のような影響が出る恐れがあります

  • 指差しや喃語が少ない
  • 情緒が不安定になる
  • 多動など、精神の症状が出てくる
  • 5歳時点で三角形が書けない
  • 小学校4年生で、夜型人間に
  • 中学生では肥満に・・・


睡眠不足を決して甘く見てはいけません。

睡眠は、食生活と同じくらい子どもの成長にとって影響があり、大切なものなのです。

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赤ちゃんに必要な睡眠時間

本来、赤ちゃんに必要とされている一日の睡眠時間は以下の通りです。

(日本睡眠改善協議会が発表しているもの)

月齢

睡眠時間

0か月~3か月 14~17時間
4か月~11か月 12~15時間
1歳~2歳 11~14時間

あなたのお子さんは、じゅうぶんに睡眠がとれているでしょうか?

下に挙げる事柄について、お考えください。

  • 夜泣きがひどい
  • 寝つきがとても悪い(寝ぐずりをする)
  • 寝起きの機嫌が悪い(起きぐずりをする)
  • 夜中に何度も目を覚ます
  • 一度起きたら、再度寝かしつけるのに時間がかかる
  • 昼寝もほとんどしない
  • 日中も機嫌が悪く、グズグズ言うことが多い

あなたのお子さんが上記のうちいずれか1つでも当てはまり、それが慢性的なものである場合、睡眠リズムの乱れによる睡眠不足である可能性があります。

まとめ

お子さんに元気にすくすく成長してもらうためには、良質な「睡眠」が必要不可欠であることはお分かり頂けたでしょうか。

子どもの将来は、パパとママの手に委ねられています。

赤ちゃんのうちから、早寝早起きをベースに生活リズム(睡眠リズム)を整えることはとても大切です。

安眠できる環境や条件を揃え、あなたのお子さんに必要な睡眠時間を確保してあげましょう。

夜泣きをしている場合は、その原因と対策を考え、改善に努めましょう。


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