現在、お子さんのお気に入りの寝かしつけはどのようなものでしょうか?
それはママやパパにとって負担になってはいませんか?
抱っこをしないと寝てくれない、おっぱいでないと寝てくれない、夜中に頻繁に起きる。
寝かしつけを変えると、こんな悩みとも無縁になるかも!?
今回は、寝かしつけを変える具体的方法や、そのタイミングと注意点についてご紹介します。
寝かしつけを変えると夜泣きがなくなる?
赤ちゃんを寝かしつける方法でもご紹介したとおり、子どもが夜になると自然に眠くなり、すんなりと眠りにつけるようになるためには、生活リズムや寝室環境を整えたり、入眠儀式を定着させることがカギであり、とても重要です。
しかし、生活リズムや寝室環境が整っていても、夜中に1~2時間おきに起きておっぱいをほしがったり、夜泣きをする場合もあります。
そんな時は、寝かしつけを見直してみると良いかもしれません。
寝かしつけを変える意味はあるのか?
寝かしつけは就寝時だけでなく、夜中に目を覚ました時にも行いますよね。
実は、赤ちゃんが夜中に目を覚ますのはごく当たり前のことです。
ただし、きちんと良い睡眠を取れていれば、たとえ夜中に目が覚めてもママのちょっとした手助けですぐにまた眠りにつくことができたり、自分の力だけでまた眠りにつくことができるようになったりします。
夜中におっぱいや抱っこなどであやされることに赤ちゃんが慣れてしまうと、毎回その方法でないと寝付けなくなってしまいます。
しかし、赤ちゃんが安心して眠れる「いつもの方法」が手のかからないものであれば、赤ちゃんが夜中に目を覚ましてしまっても眠りの世界にすぐに戻っていけるので、夜泣きにまで至らないで済みます。
寝かしつけは毎日欠かせないことですので、今の寝かしつけの方法を1、2歳を過ぎてもずっと続けていけるかどうかをいま一度考えてみてください。
赤ちゃんは、おっぱいや抱っこがなくても眠れる
夜泣きに繋がりにくく、ママやパパにとっても、楽な寝かしつけ方法とは?
それは、添い寝です。
断乳や卒乳をする前の赤ちゃんの場合、おっぱいがないと眠れないというタイプはとても多いのではないでしょうか。
寝る前に赤ちゃんにおっぱいやミルクをあげることはごく普通のことです。
問題はそこではなく、“夜間に目を覚ますたびに、おっぱいをくわえたままの状態でないと眠りにつくことができない”ということにあります。
問題は、最初に寝かしつけた後、1時間おきなど頻繁に目を覚まし、その度におっぱいをあげて寝かしつける必要があり、お母さんもそれに負担を感じているという場合です。
この場合も、もちろんそれが習慣になってしまっているだけで、“おっぱいがないと絶対に眠ることができない”という赤ちゃんはいないです。
抱っこでも同じです。
赤ちゃんはおっぱいや抱っこなしでも、眠れます。
子どもには大人の想像以上に順応性が高いのです。
寝かしつけを変えるタイミング
寝かしつけを変えるタイミングは、早寝早起きを基本とした1日の生活リズムが整った後になります。
事前に睡眠と授乳のリズムが整っていないと、いつ寝かしつければいいのか判断がつきませんよね。
赤ちゃんが全く眠くない時間帯に寝かしつけようとするのは無理があるでしょう。
ですので、お腹が空いているのか、眠たくても眠れないのかまったく理解できていない状態で寝かしつけの方法を変えるべきではありません。
逆に言うと、食事の時間や寝る時間、お風呂の時間などのリズムが体に染みこんでいれば、寝かしつけを変えても自然と眠くなってくれるはずです。
まずは、生活リズムを整えてから、1週間ほど様子をみてみましょう。
生活リズムを整えるだけで赤ちゃんの夜泣きがなくなったり、良く寝てくるようになったという場合もあります。
もちろんそのような場合には、わざわざ今の寝かしつけを変える必要はないでしょう。
生活リズムや寝室環境がしっかり整った後は、赤ちゃんの基本的欲求が完全に満たされており(お腹はいっぱい、オムツも綺麗)、赤ちゃんと大人の体調が良いかどうかの確認をします。
これらの条件がすべて揃った時が、ベストな寝かしつけを変えるタイミングです。
ただし、新生児期から生後3~4ヶ月の赤ちゃんの場合、焦って寝かしつけを変える必要はありません。
生後3~4ヵ月くらいまでは、まだ夜と昼の区別をつけている最中であり、夜間に頻繁に起きるのはある程度は自然のことであるとも言えるからです。
寝かしつけの変え方と気をつけるポイント
それでは、赤ちゃんが、添い寝で寝られるように変える具体的な方法をご説明します。
まず、おっぱいやミルクをあげた後、布団(ベッド)に赤ちゃんを置いてください。
そして、ママやパパは横で添い寝をします。
この時、「ママはちゃんと側にいるよ」ということを赤ちゃんに知らせて安心させてあげるために、体のどこかを触ってあげてください。
声に出して優しくささやきかけてあげるのも良いでしょう。
声に出すことで思いやる気持ちがお子さんに伝わりますし、ママにとっても落ち着く効果があります。
そして、赤ちゃんの呼吸に合わせて優しく背中やお腹をトントンしたり、スリスリしたり、頭を撫でたり、手を繋いだりして(赤ちゃんが気に入る方法を探っていきます)、寝かしつけてあげましょう。
もし、すでに自我がかなり芽生えており、お気に入りのぬいぐるみやタオルなど、安眠グッズになるようなものがあれば持たせてあげるといいと思います。
簡単に書きましたが、添い寝で寝かしつける方法は以上のような流れです。
もちろん、初めのうちは赤ちゃんを布団に置いた時点で大泣きしてしまうことでしょう。
今までと別なことをするのですから、当然不安なのです。
泣きすぎて吐くこともあるかもしれません。
しかし、ここではママの動じない覚悟が必要です。
泣いているからといって罪悪感を抱く必要はありません。
赤ちゃんは自分の力で布団で眠る練習をしているのです。
ここでママがすんなり妥協してしまうと、「強く泣けば妥協してくれる」ことを赤ちゃんは学習してしまいます。
この時、くれぐれも泣いている赤ちゃんを抱っこしたり、あやしたりしないでください。
あやすことで、頑張って寝ようとしていた赤ちゃんの邪魔してしまうことになります。
大切なことは、余計なことは何もせずに、「ママはそばにいるから大丈夫よ」という愛情いっぱいの空気で満たし、見守ってあげることです。
泣いても態度は変えないけれど、側にはいるよという態度を示すことが大切です。
新しい寝かしつけには、数日で慣れてしまう赤ちゃんもいれば、2週間以上かかってようやく慣れてくる赤ちゃんもいるでしょう。
寝かしつけを変える際に赤ちゃんが泣く時間を最小限にとどめるためには、できるだけ以下のことを守って実践するようにください。
- 寝かしつけを変えるときはスパッと変える (赤ちゃんが泣くことを覚悟する!)
- 寝かしつけの変更は、最低一週間は続けて実践する (諦めてすぐに前の方法に戻さない!)
- 寝かしつけの変更を実践している間は、日中の活動量をいつもより増やして、赤ちゃんの体を疲れさせてあげる
- 寝かしつけの変更を実践している間は、いつも以上に抱きしめたり一緒に遊んだりと、スキンシップをとるよう心掛け、赤ちゃんがお母さんの愛情をしっかりと感じ取れるようにする
- 寝かしつけが変わっても「大丈夫だよ」ということを、言葉にして伝える
- 万が一、寝かしつけの変更を中止し、前の寝かしつけの方法に戻すと決めた場合、早めにスパッと元に戻してすぐに同じことを繰り返さない (一度中止したのに、次の日にまたチャレンジするというようなことはしない!)
また、寝かしつけの方法は、赤ちゃんの成長に伴い自然に変わっていったり、変えざるを得ない時が来る場合が多いです。
繰り返しになりますが、もし現在の寝かしつけがお母さんにとってそれほど負担になっていないのであれば、時期を待ちましょう。無理に今すぐに変えようとする必要はありません。