早寝早起きが良いとなんとなく分かっていても、赤ちゃんにも必要なのか疑問に思っているママも多いはずです。
しかし、人間は昼に活動して夜に眠る昼行性の動物なので、脳が一番さえているのが午前中です。この時間帯にしっかり活動することで、物を考えたり、認識したりする能力が養われます。
生まれてしばらくは寝たり起きたりを繰り返す赤ちゃんですが、昼夜の区別がつく3~4ヵ月頃には、本来なら自然に早寝早起きになります。
ところが、親の生活リズムが不規則だったりすると赤ちゃんの生活リズムも崩れてしまいます。
3~4ヵ月になっても早寝早起きができない場合は、意識的に赤ちゃんの生活リズムを整えてあげる努力が必要です。
リズムが整った赤ちゃんは、常々機嫌が良く、食事や睡眠などの予定が立ちやすくなります。ママやパパにとってもお世話が楽になるというメリットがあるのです。
是非家族みんなで早寝早起きを実践しましょう!
早寝早起きって何時に起きて、何時に寝ること?
早寝早起きとは、朝7時頃までに起きて夜21時頃までに寝ることを言います。
もちろん睡眠は個人差が大きいので、一概には言い切れませんが、赤ちゃんの平均睡眠時間は1日に12~14時間なので、遅くとも21時までには寝かせてあげられると良いでしょう。
なかには、生まれつき睡眠時間が少ない赤ちゃんもいます。
お子さんが午前中に元気に過ごせているかどうか目安に、パパやママが赤ちゃんにぴったりのリズムを見つけてあげましょう。
発育に必要なホルモンは夜の睡眠時にたくさん出る
生後4カ月頃から、成長ホルモンなどの発育に必要なホルモンが夜の深い睡眠時にたくさん出るようになります。夜に睡眠を充分に取る方が赤ちゃんが健やかに育つと言われているのはこのためです。
また、睡眠を誘うメラトニンというホルモンは夜暗くなると分泌が始まり、睡眠が深くなるにつれて量がだんだん増えていきます。メラトニンは乳幼児期が大量に分泌されるピークですが、暗い部屋で寝ないと分泌が不足しがちです。メラトニンは初潮や声変わりなどの第二次性徴を適切な時期まで抑える働き(性的な成熟の抑制作用)がある大事なホルモンです。
帰りが遅いパパとの触れ合いは朝にして、早めに就寝することを優先しましょう。
お昼寝の時間は、多少変動があっても大丈夫
夜の睡眠に影響しないのであれば、お昼寝の時刻や長さは毎日必ず同じでないといけないわけではありません。(だいたいの目安としてお昼寝の時間を意識していれば大丈夫)
ただし、夜なかなか寝付けないというのであれば、お昼寝が影響している可能性が高いので、調整した方が良いでしょう。
月齢にもよりますが、例えば、生後6ヵ月の赤ちゃんを夜20時頃に寝かせるのであれば、その4時間前の16時頃までにお昼寝から起こすと、夜の睡眠に影響しづらいでしょう。
お昼寝の時間が短くなってしまっても、一番大切なのは夜の睡眠の方です。お昼寝は短く切り上げた日があったとしても、夜ぐっすり眠れていれば問題はありません。
旅行や帰省でリズムが崩れたら、元に戻せば良い
大人がたまに夜ふかしをするように、赤ちゃんも旅行や帰省などのイベントや外出時、遅寝遅起きになってしまう時もあるでしょう。でも、たまになら大丈夫です。自宅に戻ってからすぐにいつもの生活リズムに戻せば良いだけです。
まずは、朝いつもの時間に起こすことからスタートします。なぜなら、早く起きないのに、早く寝かせようとするのは無理があるからです。
また、お昼寝を長引かせるのも避けてください。だいたいいつもお昼寝から目覚める時間には必ず声を掛けて起こし、夜の入眠には響かないようにします。こうすることで、2~3日もすれば元の早寝早起きのリズムに戻っていることでしょう。