「寝言泣き」という言葉をご存知でしょうか?
赤ちゃんが夜中に泣き出すことをすべて「夜泣き」だと思っていませんか?
実は、赤ちゃんが夜に泣くとき現象には「夜泣き」と「寝言泣き」の2種類があります。
その違いはどこにあるのでしょう?
今回は、知っておくとママがぐっと楽になる「寝言泣き」について、まとめてみました!
寝言泣きとは?
大人と同じように、赤ちゃんも寝ているときに夢を見ます。
私も、子どもが寝ながら笑っているのをみて、楽しい夢でも見ているのかな~?と微笑ましくなる時があります。
大人は寝言で言葉を喋りますが、まだ言葉の喋れない赤ちゃんは泣いたり笑ったりうなったり叫んだりして、感情のすべてを表現します。
寝言泣きとは、その名のとおり「赤ちゃんの寝言」のことなのです。
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寝言泣きの原因はなに?
私たち人間は、夜眠っている間にノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)を交互に繰り返しています。
その周期は、大人は90分間隔、赤ちゃんだと40~60分間隔と言われています。
寝返りをうったり、夢をみたりするのはレム睡眠(浅い眠り)のときで、赤ちゃんが寝言泣きをするのもこのタイミングです。
つまり、ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが短い赤ちゃんは、大人よりたくさん寝言を言う傾向があるということです。
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赤ちゃんは、昼間にあった出来事を夜中に夢で見て思い出し、脳を整理しながら学習しているそうです。
わたしの子どもが赤ちゃんの頃、母によく「そんなに興奮させると、今晩夜泣きがひどくなるよ」と言われることがありました。
親戚などがたくさん集まるお正月などは、小さい子はすごく興奮してしまいますよね。
今思えば、その日一日でたくさんの人に会ったことを夜中に思い出して寝言泣きをするよ、という意味だったのかな、と思います。
寝言泣きはいつまで?
まだ言葉を喋れない赤ちゃんは、寝言を言う時は泣いたりうなったりして表現しますが、言葉を発するようになる1歳を過ぎたあたりからは寝言で泣くことは徐々に減っていきます。
そうはいっても1~3歳ではまだ言葉が発達途中なので、感じたことをすべて具体的に言葉で表現できません。そういったときにはやはり、寝言泣きが出ることがあります。
寝言泣きの見分け方は?
では、寝言泣きと夜泣きの区別はどのようにすれば良いのでしょうか。
夜泣きと寝言泣きは似ているようで、実は根本的に違います。
以下のように区別することができます。
*夜泣き = 起きている状態
何か不快なこと(目が覚めてしまって寝つけない、おむつが濡れている、暑い、空腹等)を訴えている
*寝言泣き = 眠っている状態
夢を見て発する寝言
赤ちゃんが夜中に泣きだしたらまずは時間を確認し、前回泣き出してから40~60分くらいしか経っていなければちょうどレム睡眠(浅い眠り)のサイクルに入っているだけの可能性があります。
この場合は、寝言泣きの可能性が高いので、少しの間様子をみるとよいでしょう。
すぐに声をかけたり、抱っこしたりしないようにします。
寝言の泣きの場合は、しばらくするとそのまま眠りの世界に戻っていくことがほとんどです。
寝言泣きはどう対処する?
寝言泣きは放っておくのが一番、と言われています。
大人でもそうですが、眠りが浅く夢をみているときに、突然声をかけられたり、身体を触られたりすると、びっくりして起きてしまいますよね?
赤ちゃんも、夢見心地の状態で、急に抱き上げられたりしたら、驚いて目を覚まし、本当に泣き出してしまいます。
ですので、夜中に赤ちゃんが泣きだしたときは、
そのまましばらく様子を見る。
↓
そのまま寝付くようであれば寝言泣き。
(赤ちゃんによっては様子をみながら背中をトントンしてあげたり、頭をやさしくなでてあげたりしても良いが、これだけでも本格的に起きてしまう子もいるので要注意。)
↓
放っておくと、だんだん激しく泣き出すようであれば、夜泣きの可能性が高いので、対応をしてあげる。(授乳したり、抱っこしたり)
以上のようなことを知っていると、赤ちゃんが夜中に泣いても夜泣きとは限らないので毎回対応する必要もなくなり、精神的にも体力的にもぐっと楽になりますよね。
私の子どもが赤ちゃんの頃は、夜中に泣きはじめたら、まず「ラッコ抱き」をしてあげていました。
仰向けに寝ている自分のお腹の上に赤ちゃんをうつぶせに寝かせて、背中をトントンしてあげるのです。
しばらくすると静かになるので、そっと布団の上におろしてあげると、そのまま寝付いてくれました。
※関連記事:赤ちゃんのラッコ抱きはいつからできる?正しいやり方は?
まとめ
赤ちゃんが一時間ごとに夜泣きをして大変、というお母さんもいらっしゃることと思います。
もしかすると、その半分は夜泣きではなく、寝言泣きなのかもしれません。
夜泣きと寝言泣きを上手に見分けることで、お母さんたちの睡眠不足の解消にもなると良いな思います。