赤ちゃんが寝ている時は、親の貴重な自由時間ですよね。
でも、さっきまでぐっすり眠っていたはずのに、すぐに起きてしまうのが赤ちゃんというもの。
一体いつから大人と同じような睡眠のリズムになるのでしょうか。
赤ちゃんと大人の睡眠の特徴や違い、そこに関係する夜泣きする子としない子の差をご紹介します!
赤ちゃんの睡眠の特徴
生まれたばかりの赤ちゃんには、朝も夜もありません。ほとんどを眠って過ごします。
睡眠は、そもそも太陽の刺激によって調整されています。
赤ちゃんはその調整が未発達ですが、生後2~3ヵ月ほどで昼夜の区別をし、生活環境にあった睡眠をとるように大きく変化させることができます。
ノンレム睡眠、レム睡眠
睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。
この言葉は有名なので、聞いたことがある人も多いと思います。
この2つは、脳が動いているかどうかの違いにあります。つまり、深い眠りか浅い眠りかどうかが分かります。
レム睡眠は、夢を見ているときの「浅い眠り」です。身体はゆるんでいますが、脳だけは起きているときと同じように活動しています。
そのせいで、たまに体が動くこともあります。
一方、ノンレム睡眠は「深い眠り」です。 筋肉の活動は多少残りますが、脳の活動レベルは低下します。 ノンレム睡眠は脳を休ませるためにあります。
ちなみに、夜泣きはレム睡眠状態の時におこります。
浅い眠りで、昼間に体験した情報を整理しているためとも言われます。
赤ちゃんが頻繁に起きてしまうわけ
赤ちゃんにもあるレム睡眠とノンレム睡眠ですが、大人とは周期が異なります。
赤ちゃんの睡眠周期は大人よりも短いのです。
このため、浅い眠りであるレム睡眠が何度も来て目を覚ましやすいのです。
新生児から1歳半くらいまではレム睡眠が全体の半分以上を占めるとも言われます。
それが、2~3歳頃になると、大人に近づきます。
大人のレム睡眠の割合は、睡眠全体の20%ほどです。
大人の場合、90~120分周期で、ノンレム睡眠から始まりレム睡眠へとつながる眠りを繰り返しています。
新生児の場合は、約40分周期、生後3ヶ月以降の赤ちゃんでも約50分周期と言われています。
これは、脳が発達段階にあるからです。
レム睡眠とノンレム睡眠の見分け方
睡眠は3パターンに分けられます。
1つ目が寝入りばなといわれる眠った直後です。目が半分開いていることがあります。
非常に浅い眠りで、ちょっとした物音や光にも敏感で、すぐに起きてしまいます。
2つ目はノンレム睡眠です。赤ちゃんは寝始めてから10分後くらいからノンレム睡眠に入ります。基本的には、体も動かしません。深い眠りに入り、まさに熟睡している状態と言えるでしょう。
この時は、周りで多少大きな音を出しても赤ちゃんは気付かずに寝ています。
3つ目はレム睡眠です。
身体はゆるんでいますが、脳だけは起きているときと同じように活動しています。 手足を動かすこともあれば、体をビクッとさせることもあります。
大人もそうですが、この時間帯に夢をみています。
ちょうど赤ちゃんが体を動かしている時はレム睡眠に入っている時なので、このタイミングで大きな音をたてると起きてしまうことがあります。
実はここにあった!夜泣きする子としない子違い
大人と比べると赤ちゃんは浅い時間帯の眠りが多いと言いましたが、実は、大人でも子どもでも、朝まで一回も起きずに眠っていられる人間はほぼいないのです。
ただ、大人の場合は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の切り替えが上手いので、夜中に目が覚めていることを自覚していないだけのことがほとんどです。
一方、赤ちゃんの場合は全体的に眠りが浅い上に、眠ること自体がヘタです。
そのため、眠りが浅くなったときに次の深い眠りへの切り替えがうまくいかないことが多いのです。
夜中に覚醒しても自分の力で、もしくはお母さん・お父さんのちょっとした手助けですぐにまた眠りにつくことができる子は夜泣きしない子です。
自分の力だけですぐに眠りにつけない子は泣いて訴えるのです。(夜泣きする子です)
これが夜泣きをするかしないかの大きな違いになります。
このことは、寝かしつけの問題にも大きく関わってきますよ。
(参考関連記事:赤ちゃんを寝かしつける方法)